SEOの効果を測定するための指標は?初心者におすすめのツールも5つご紹介!

SEO対策をする上で、サイトパフォーマンスを測定するツールを利用することは非常に重要です。ですが、サイト分析ができるツールはたくさんあるため、「どれを選べばいいかわからない」「機能を十分に使いこなせない」と悩む方も多いです。実際に、SEO初心者の方が躓きやすいポイントでもあります。この記事では、SEO 効果を測定する意味から、実践方法まで解説します。さらに、初心者におすすめのSEO分析ツールも紹介しているので、どれを選べばいいか分からない方にとっても参考になるでしょう。

SEOの効果を測定する意味

SEOの目的は、検索エンジンでの順位を向上させ、ウェブサイトへの自然なトラフィックを増加させることです。そのため、SEO対策が成功しているかどうかを判断するために、具体的なデータに基づく分析が必要です。効果的な測定ツールを使用することにより、次の2つの大きなメリットが得られます。

  • SEO対策の効果を数値的に確認できる
  • 改善点が明確になる

SEO対策の効果を測定することで、実施した施策の適切さや改善点を把握できます。検索順位、アクセス数、コンバージョン率などの指標を分析することで、対策の成果を数値的に評価することが可能です。もし、あなたがSEO対策を代理で行っている場合は、具体的なデータを示すことでクライアントに対策の効果を理解してもらい、信頼関係を築くことができます。

効果測定の結果をもとに、効果がある施策とそうでない施策を明確にできます。効果が見られない施策については、その原因を分析し改善策を考えましょう。また、効果が高い施策についてはさらに強化する方法を検討できます。

SEO効果測定の指標

効果測定には様々な指標があります。主な指標は以下の通りです。

  • 検索順位

検索順位は、特定のキーワードで検索した際に、自社のウェブサイトが検索結果ページ(SERP)で何番目に表示されるかを示す指標です。一般的に、検索順位が高いほど、自社のウェブサイトが多くの人に見てもらえる可能性が高くなります。

分析するための方法としては、特定のキーワードで定期的に検索順位をチェックする、主要な競合サイトの検索順位と比較する、長期的なトレンドを分析するなどがあげられます。検索順位は、流動的で、さまざまな要因の影響を受けるものです。あくまでも一つの指標とするとよいでしょう。

  • アクセス数

アクセス数は、自社のウェブサイトに訪れたユーザーの数を示す指標です。アクセス数が多いほど、自社のウェブサイトが多くの人に関心を持ってもらっていることを示します。

分析するための方法としては、流入元を分析する、ユーザーの年齢や性別、地域などに合っているか確認する、デバイスの種類・曜日や時間帯によるアクセス推移を分析するなどがあげられます。しかし、アクセス数は多いだけではよくありません。質の高いアクセスを集めるために、ユーザーのニーズを正確に把握することが重要と言えます。

  • コンバージョン率

コンバージョン率は、自社のウェブサイトを訪れたユーザーのうち、実際に商品を購入したり、サービスに申し込みしたりしたユーザーの割合を示す指標です。コンバージョン率が高いほど、自社のウェブサイトの成果が高いことを示します。

分析するための方法としては、コンバージョンに至るまでのユーザーの行動を分析する、コンバージョン率の高いページと低いページを比較することなどがあげられます。コンバージョン率は、コンバージョンイベントを正しく定義することが重要です。様々な要素を組み合わせて、効果の高い施策を構築してください。

  • 被リンク数

被リンク数は、他のウェブサイトから自社のウェブサイトへのリンク数を示す指標です。被リンク数が多いほど、自社のウェブサイトが権威のあるサイトであると評価される傾向があります。

分析するための方法としては、被リンク元のドメインの質やアンカーテキストを分析する、被リンク数の推移を確認するなどがあげられます。質の高いリンクを獲得することが重要なため、被リンク数を増やすことだけを目指さず、質の高い被リンクを獲得することに注力すると良いです。

  • ページビュー数

ページビュー数は、ユーザーが閲覧したページ数を示す指標です。ページビュー数が多いほど、ユーザーが自社のウェブサイトに興味を持っていることを示します。

分析するための方法としては、平均ページビュー数や1セッションあたりのページビュー数を確認し、推移を分析することがあげられます。しかし、ページビュー数だけを見て喜ぶのは早いです。ユーザーが実際にページを読んでいることが重要なため、しっかりと滞在時間を確認しましょう。

初心者におすすめなSEO効果測定ツール5選!

SEO効果を測定するツールは多く存在します。そのため、どのツールを選べばいいか迷うこともあるでしょう。そこで今回は、おすすめの無料ツールと有料ツールを5つご紹介します。それぞれの特徴をわかりやすく解説しているので、参考にしてみてください。

おすすめの無料ツール

Google Analytics:Google Analyticsは、ウェブサイトのトラフィックを詳細に分析できる無料のツールです。オーガニック検索からの訪問者数、滞在時間、ページビュー数などのデータを収集し、どのキーワードが最も効果的かを確認できます。これにより、コンテンツの見直しや改善点を具体的に把握できます。

Google Search Console:Google Search Consoleは、ウェブサイトの検索パフォーマンスを監視するための無料ツールです。サイトのインデックスステータスや検索クエリごとのクリック率、表示回数などを確認できます。特に、検索クエリごとのパフォーマンスを分析することで、SEOキーワードの効果を直接測定できます。

Microsoft ClarityMicrosoft:Clarityは、ヒートマップツールとして知られているMicrosoftの提供するサービスです。ユーザーがサイト内でどのように行動したかを詳細に記録し、分析します。特に、設置したコンバージョン(CV)導線がユーザーにどれだけ認識され、クリックされているかを確認するのに有効です。ページ内で無視されている箇所や改善点を特定し、CVの最適化に役立ちます。サイト流入改善が進んだ後、CVの改善を目指す際に導入を検討する価値があります。

おすすめの有料ツール

GRC:GRCは、有料で提供されるSEOツールの一つで、特定のキーワードでの順位を取得できます。特に、Search Consoleと異なり、特定の時間における正確な順位データを収集することが可能です。スケジュール設定により、毎日の順位変動を定期的に記録することもでき、継続的な順位観察に適しています。比較的安価で、日々のSEOパフォーマンスを詳細に追跡したい場合におすすめです。

Ahrefs:Ahrefsは、有料のSEOツールで、バックリンクの分析や競合他社のSEO戦略の評価に役立ちます。特定のキーワードの検索ボリュームや難易度を調査できるほか、自サイトのランキング変動も追跡できます。これにより、SEOの取り組みがどの程度成功しているかを詳細に把握できます。

まとめ

SEO効果測定は、SEO対策を成功させるために欠かせません。しかし、SEOを学び始めたばかりだと、「どのようなツールで」「どのようなことを分析すればよいか」を迷ってしまいがちです。そのような方は、今回紹介したツールを活用して、定期的に効果測定を行い、改善点を洗い出してみてください。この記事が、サイトパフォーマンス向上の助けになれば幸いです。