SEOツールとは?
・SEOツールとはどういったものか?
「SEO」は、パソコンやスマートフォンなどを使ってGoogleなどの検索エンジンで調べ物をする際、検索結果で上位に表示させるために重要となります。自社のウェブサイトを上位に表示させたいと考えている場合、さまざまな条件があり、ひとつひとつクリアしていかなければなりません。
そうした場合、すべて人力で自社のウェブサイトを細かくチェックし、修正していくというのは現実的ではありません。このような労力や手間をかけずとも、自動でSEOを行なってくれるツールがあり、それらを「SEOツール」と呼びます。
SEOツールと一言にいっても、さまざまな種類があります。SEO対策の種類によって、それに対応したSEOツールがそれぞれ存在します。
また、無料で利用できるツールから、有料のツールも存在するので、目的や予算に合わせて選んでいくとよいでしょう。
次にSEOツールの種類にはどのようなものがあるかについて、解説していきます。
SEOツールの種類
・内部対策ツール
内部対策とは、自社のWebサイト内で行う対策のことをいいます。
自社のサイトについて内側から対策を行い、サイトの階層構造について最適化をはかったり、構造化データマークアップを行ったりなどします。
SEOの内部対策がうまくいってなければ、どんなに良質なコンテンツができたとしても上位に表示させることは難しくなります。
・外部対策ツール
外部対策というのは、「被リンク」を獲得することです。
良質な被リンクを多く獲得することで、SEO上では上位表示が目指せますが、被リンクがどの程度獲得できているか、また良質な被リンクはどの程度あるのかを把握するためにツールを活用していきます。
・検索順位チェックツール
文字通り、検索順位のチェックを行うツールです。
SEO対策を行ううえで、検索の順位を意識することは非常に重要です。自社で運営しているサイトの検索順位が今現在どの位置にあるのか把握しなければ、対策の打ちようがありません。
例えば、今現在10位以内に表示されている場合と30位代に表示されている場合では、対策は全く異なってきます。
・コンテンツSEOツール
コンテンツSEOとは、自社のコンテンツを増やしていき、検索で上位表示させていく手法になります。ここでは広告に頼ることなく、ユーザーが自発的に検索を行った場合において、上位に表示させることがカギとなります。
つまりコンテンツSEOツールとは、自社のコンテンツ作成や作成したコンテンツについて検証を行っていくツールとなります。
・競合調査ツール
SEO対策を行ううえで、自社のサイトの競合となるサイトは必ずチェックする必要があります。現時点で自社のサイトよりも競合サイトのほうが優れている場合、競合サイトに打ち勝つためのコンテンツを作っていかなければなりません。
そのためには、競合調査を行う必要があります。
競合調査ツールとは、自社の競合となるサイトを調査することができるツールのことをいいます。
・キーワード分析ツール
SEO対策を行ううえで、キーワードは最も大切になります。キーワード分析ツールを活用することで、指定したキーワードに対して競合他社はどのようなコンテンツを作っているのか、どのくらい検索されているかといった検索ボリュームについても把握することができます。繰り返しになりますが、キーワードはSEOにおいて肝となるため、適切なキーワードの設定が大切になります。
・Google SEO分析ツール
検索の順位を決めているのはGoogleです。Google自身が提供しているSEO分析ツールとよばれるものが存在し、無料で使うことができます。
・Google SEOテストツール
分析ツール同様、GoogleはSEOテストツールの提供も行っています。これらも無料で利用することが可能です。
このように、「SEOツール」とひとことにいっても、さまざまな種類があることをご理解いただけたと思います。
次に、2022年現在よく使われているSEOツールについて、具体的にツール名を挙げながらそれぞれ紹介していきます。
内部対策ツール①:パスカル
パスカルは、検索ワードを入れて、Googleなどの検索エンジンで検索する場合、そこで表示される上位30〜50位までの内部・外部の情報を確認することが可能なツールです。パスカルでは主に、内部SEOの要因についてHTMLを中心に分析を行っていきます。
パスカルは有料のツールとなっており、3つのプランから選ぶことができます。ライトは月額49,500円(税込)、プロは月額66,000円(税込)、アナリストは月額88,000円(税込)となっています。
内部対策ツール②:Deep Crawl
こちらのツールは、内部対策専用のSEOツールになります。多くの大企業が取り入れていることもあり、SEOツールの中ではとても人気の高いツールです。
具体的には、Webページに存在する無効になっているリンクだったり、リンクがされていないページだったりを検出し、サイト内に無駄なページがないかを確認するために利用します。その他、これまでのWebサイトと新しく作ったサイトを比較し、過去のWebサイトの問題点について検証を行い、今後の運営の参考にします。
料金については、小規模なサイトであればベーシックプランを利用するケースが多く、月額33,000円(税込)になります。
大企業などが利用している大規模なWebサイトの場合は個別に見積もりをしてもらう形になります。
外部対策ツール①:Majestic SEO
こちらのツールは、被リンクの分析に用いられます。
特徴としては、他のツールと比較した場合でも検出できるリンクの数が多く、被リンクの質や量が一見してわかるリンクプロフィールというものがあります。
被リンクを分析していると、リンク切れを起こしているケースもあり、それらを正確に検出することで、サイトにある被リンクの数量の把握が行えます。
料金については3つのプランが用意されており、LITEで月額49.99ドル、PROで月額99.99ドル、APIで月額399.99ドルです。
外部対策ツール②:ahrefs
このツールは、SEOツールの中でもとても優秀なツールで、世界で60万人に利用されている超人気ツールのひとつです。
このツールの強みは、14兆もある膨大なデータをストックしていること。この膨大なデータを利用して、分析を行いSEOに活かしています。
ahrefsは独自の指標を備えており、被リンクについて他社のサイトと比較をする場合に活用できます。
価格について4つのグレードがあり、ライトで月額99ドル、スタンダードで月額179ドル、アドバンストで月額399ドル、エージェンシーで月額999ドルとなっています。
検索順位チェックツール①:GRC
このツールは、自社のサイトの検索順位をチェックするのに特化したシンプルなもので、無料で利用できます。データをダウンロードして確認し、検索順位のみならず順位の推移についてもグラフで確認することができます。
無料ではあるものの、SEO対策について本格的に取り組んでいきたい場合は、有料版がおすすめです。
価格については、ベーシックは495円(税込)、スタンダードが990円(税込)、エキスパートが1,485円(税込)、プロが1,980円(税込)、アルティメットが2,475円(税込)となります。
検索順位チェックツール②:BULL
BULLは、自社が運営しているサイト内の記事やコンテンツに対して、自動的にランクづけを行うツールです。Googleの検索結果ででる順位は随時変動していきますが、その変動がなぜ起きたのかというのを検証することができます。Googleのアルゴリズムが変わった場合についてはその状況を察知し、診断をしてくれます。
検索で上位表示させるためにはさまざまな施策を行いますが、自身がどのような施策を行ったかについてメモを登録することができ、行った施策と順位の変動の因果関係について追うことができます。
また、BULLではPCやタブレット、スマートフォンなど、さまざまなデバイスからアクセスすることができ、逐一チェックできるというのも、大きな利点です。
価格については、キーワードやURLの登録数によって変わります。30以下のキーワード・URL数であれば月額1,150円、最も価格が高いもので15,400円となっており、比較的取り入れやすいツールといえます。
個人で行っているアフィリエイターやブロガーなどでも、よく活用されているツールのひとつです。
コンテンツSEOツール①:TACT SEO
このツールでは、SEO対策をおこなううえで大切なキーワードの調査をはじめ、コンテンツの作成、検証まで一貫しておこなえる便利なツールです。
TACT SEOでできることとしては、作成したコンテンツがどうしたら上位表示できるかについて調査を行ったり、競合サイトでみられるキーワードを調査したり、1記事の中でまとめて狙うことができるキーワードをグループ化したりなど、さまざまなことができます。
このツールは、SEO専門のコンサルタントのノウハウを活用して作られているので、本腰を入れて内部対策をしていきたい場合も活用できます。
SEO対策を行う上で、コンテンツをたくさん用意するのは、手間も時間もかかります。このツールを利用すれば、上位表示を効率的に狙えるコンテンツ作成が可能となります。
料金については、月額50,000円から利用することができるため、あまり予算をかけたくないという場合におすすめのツールです。
コンテンツSEOツール②:ミエルカ
ミエルカでは、SEOにおいて上位表示させるためのキーワードの予測をするこができるツールです。上位表示させるためには、肝となるキーワードが存在し、それを瞬時に提示してもらえます。
また、検索順位で上位表示させるために、どんな要素が足りていないのかについても知ることができます。
料金は、月額150,000円、月額200,000円、個別お見積もりの3パターンです。比較的費用が高めであるため、個人よりも法人に向けたツールといえます。
競合調査ツール①:SimilarWeb
こちらのツールが開発されたのは、国内ではなくイスラエルです。SimilarWebという会社がイスラエルにあり、海外で作られたツールではありますが、日本語にも対応されています。自社のWebサイトと競合しているサイトや類似しているサイトについて、調査結果をだしてもらえます。
また、競合サイトのPV数やユーザー数、どこから流入してきたのかについて確認することができ、競合を意識しつつ、それよりも良質なコンテンツを作るという戦略をとることができます。
料金については、無料版、有料版があり、無料版の方は使用できる機能の制限が大きいため、基本的には有料版を利用するのがおすすめです。
実際の価格については、問い合わせを行ったうえで確認する形になります。
競合調査ツール②:SEMrush
こちらのツールも海外で作られており、人気の高いツールのひとつです。
SEO対策をはじめ、競合分析、広告効果の改善について一元管理を行い、まとめて改善支援を行ってくれるツールです。
SEOだけでなく、SNSや広告といった、さまざまなデジタルマーケティングにおいて活用できる非常に優良なツールです。
価格は3つのグレードがあり、Proは月額119.95ドル、Guruは月額229.95ドル、Businessは449.95ドルとなります。
キーワード分析ツール:ラッコキーワード
ラッコキーワードは、無料で使える有能なツールのひとつです。
指定したキーワードに対して、関連するキーワードを一挙に取得することが可能です。また、大量に関連キーワードを取得することもできます。
さらに、自社で新たなコンテンツを制作・量産してSEO対策を行う場合、競合他社がその指定したキーワードに対してどのようなコンテンツをつくっているのか、どのようなページ構成になっているのかについても調査することが可能です。
キーワードをいれて競合他社のサイトの調査をしたデータについては、CSV形式でダウンロードすることができ、競合他社の状況を伺いながら自社のコンテンツを作成するといった場合に非常に役立ちます。
Google SEO分析ツール①:Google Search Console
Google Search Consoleは、Googleのアカウントさえもっていれば無料で利用することが可能です。
このツールのよいところは、サイトに流入してくる前のユーザーの動きを追えることです。ユーザーの動きが把握できれば、どのキーワードで検索して自社のサイトまで訪れたのか、検索したときにどの順位で表示されたのかということがわかるので、それらの情報を元に分析が可能になります。
また、ページの表示速度について遅く表示されていないかだったり、スマートフォンで閲覧した場合見にくいサイトになっていないかだったりといった、サイト内におけるさまざまな課題点についても確認することができます。
その他、自社のコンテンツが他社のコンテンツと酷似していることが発覚しペナルティを受けている場合などは、警告が表示されます。
検索結果の順位を決めているのはGoogleであるため、Googleの評価なども視野にいれつつ対策を行なっていく必要があります。
Google SEO分析ツール②:Google Analytics
このツールでは、先ほどのGoogle Search Consoleとは少し異なり、サイトに入ってきてからのユーザーの動きについて把握することができます。
ページを見ている滞在時間やどのページを見て離脱したのかといった情報を知ることができるだけでなく、そのユーザーの居住地や年齢層まで知ることが可能です。
Google Analyticsは頻繁にアップデートを行なっており、現在は第4世代であるGA4というバージョンがリリースされています。
Google SEOテストツール①:AMPテスト
Googleではテストツールも展開しています。このAMPテストでは、短時間で読み込みを行い、きれいにページが表示されるかについて確認ができるツールです。
このツールは主にスマートフォン向けのテストツールとなり、テストの仕方としては単にURLを入力してタップするという非常に簡単なものになります。
Google SEOテストツール②:リッチリザルトテスト
リッチリザルトとは、Googleでキーワードを入力して検索を行った際、URLやページタイトル、ディスクリプションなど、リンクの表示を行う検索結果のことをいいます。
具体的には、自社のWebページで構造化されたデータを実装した上で検索結果の特殊な機能を有効にさせると、テストを行うことができます。
リッチリザルトを行うメリットは、リッチリザルトで表示されると情報量が増え、結果として検索後のクリック率が上昇することです。
リッチリザルトは現在すべての構造化データの検証が可能となっており、非常に有益なツールのひとつです。
まとめ
いかがでしょうか。ここまで2022年現在よく利用されているSEOツールについて紹介してきました。有料ツール、無料ツールそれぞれたくさん便利なものがあります。自社が抱えている課題や、目的によって利用してみるとよいでしょう。
SEO対策は、人力だけでなんとかしようと思ってもなかなかうまくいきませんし、非常に効率が悪いです。
SEOツールを上手に活用することは、効率的にSEO対策を行うことができるだけでなく、自社のWebサイトを上位表示させるための最短の近道でもあります。
是非ここで紹介したツールを活用し、SEO対策に役立てていきましょう。SEO対策についてもっと詳しく知りたい方は、SEO対策の情報がいっぱいの東京SEOメーカーをお勧めします。